Acty-G1/G2 自動初期設定機能

大量導入の場合のキッティング作業効率化

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工場出荷状態では初期設定が行われていないため、そのままではインターネット通信を確立することはできません。一般的にはUSB接続をし、外部のPCから操作し、Wi-FiSSIDやSIMのAPN情報を入力することで利用が開始できますが、台数が多い場合は一台毎に煩雑な作業を要することになります。本端末は自動一括設定機能を搭載しており、プリセットされている固定のSSID及びパスコードを設定したインターネットへ接続可能な無線APルーターを用意していただくことで、セットアップ作業の自動化が可能です。Acty-G1/G2の初期設定値に無線APルーターを合わせていただきます。


工場出荷状態でプリセットされているWi-Fi設定値
デフォルトSSID: g1setup
デフォルトパスコード: なし

自動初期設定機能(プロビジョニング)

自動初期設定機能でご提供するのはアプリの自動インストール(自動起動)と、端末の設定の自動化です。

自動初期設定は工場出荷状態で一度も初期設定サーバーへの接続及びその設定が行われていない場合に自動的に機能します。この状態の本端末はWi-Fi接続を自動でオープンし、プリセットされているSSIDを検索し、インターネット接続が確立されると、初期設定サーバーへの接続を行います。初期設定サーバーは申告されるIMEI番号で識別し、端末ごとに適切な設定ファイルが用意されます。本端末から初期設定サーバーに自身のIMEI番号を申告し、適切な設定ファイルをダウンロードし、それに従った初期設定を行います。これにはアプリの自動インストールやSIMのAPN情報、再起動時の自動アプリの実行などが含まれます。こうして一旦初期化に成功すると、この機能は停止され、初期化サーバーへの問い合わせは行われません。本端末を工場出荷状態に戻すことで、この機能は復活します。

アプリの自動インストール(自動起動)

Acty-G1/G2にアプリを自動インストールし、それをOS起動後に自動起動させることができます。アプリは複数可能で、本体のストレージ容量の範囲でご用意ください。アプリには弊社のコードを事前に組み込んでいただく必要があります。

アプリのバージョンアップ

Acty-G1/G2は組込みデバイスのため、スマートフォンのように、Playstoreなどから自動でアプリの更新を行われず、システムのFOTAによる更新もありません。自動インストールされるアプリの更新は独自にご準備ください。
アプリの更新がうまくいかない場合、以下のアプリを利用して更新を行うことも可能です。

Covia_G1_Help_Install_APK_signed.apk

端末設定の自動化

Androidの設定を専用のファームウェアを作ることなしに、変更することができます。中にはOSの制限により設定が難しい機能がありますが、Acty-G1/G2の設定のデフォルト値をご確認いただき、初期設定の要望を出してください。弊社ですぐに実現性の確認を行います。SIM設定、Wi-Fi設定、Bluetooth設定などは問題なく指定できます。

プロビジョニング機能のご利用手順

(1) 顧客様から設定したい内容を伺い、その設定ファイルを弊社が作成します。(SIM設定、Wi-Fi設定など) 
(2) アプリケーションも自動でインストールされたい場合、アプリケーションに特殊なコードを付与し、弊社にお渡しいただきます。 このコードが付与できないアプリの場合、自動インストール機能はご利用できません。この機能を使うことでアプリ作成時に特に権限付与をしなくても、アプリインストール時に Android の承認画面 は表示されません。
(3) 作成した設定ファイルと、アプリケーションを弊社のプロビジョニングサーバーにセットし、動作の確認を行います。

(4) 双方で問題がないことを確認し、該当するIMEI番号の端末に対してプロビジョニング機能が作動するようにサーバーの設定を行います。

 

このサービスは100台以上の場合に承っております。