Acty-G1/G2 FAQ(よくあるご質問) 2019年12月18日追記あり

Acty-G1/G2端末に関してよくお問い合わせいただく内容についてまとめました。逐次更新しておりますのでご参考ください。(最終アップデート: 2020年 1月29日) 

一般

1. 画面とタッチパネルがないですが、通常のAndroid OSがのっている認識でよろしいでしょうか?

通常のAndroid6.0を搭載し、画面とTPのないスマホ状態ですが、組み込み用途に最適化し、不要なソフトは極力インストールしていません。搭載メモリ(512MB /4GB)は最新のスマホと比べると多くないので、その点はご注意ください。 

2. 本体側面の温度計のようなマークの蓋は何をするためのものでしょうか?

 外部温度センサーを取り付ける拡張端子としてのセンサーポートです。
外部温度センサーについて、下のブログもご参照ください。
ACTY-G1/G2用の外部温度センサー CAT-TP1

 3. 操作画面がありませんが、W-Fiのアクセスポイントの設定やBluetoothのペアリングはどのように行えばよろしいのでしょうか。

初期設定時はPCからリモートデスクトップで行います。ChromeでVysorというアプリを使い、PCのブラウザから Acty-G1/G2をスマートホンと同じように操作することができます。スマホでのタップ操作に代わり、マウスを用いて同様に操作できます。Acty-G1/G2がUSBケーブルでPCに認識されていれば、ChromeブラウザとVysorアプリだけでご利用になれます。ADB接続やUSBドライバーなどは必要ありません。 Wi-FiBluetoothのペアリングはAndroidスマートフォンと同じ方法で設定が可能です。
リモートデスクトップについて、下記のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2でリモートデスクトップを使う - coviaのIOTブログ

4. USB機器(マウスやキーボード)を利用しながら、本体に給電するUSBハブのようなOTGケーブルはありますか?

USB機器を利用しながらActy-G1/G2本体に電源を供給することはYケーブルを使うことで可能です。 しかし、この構成では、電源を供給することは可能だが、本体の電池を充電することはできません。 本体への電源供給がなくなると、電池動作に切り替わり、電池で本体と外部USB機器を駆動を継続します。 本体への給電がない時間が続くと、電池残量は無くなっていきます。 次に本体への給電が再開すると、そのまま動作は継続します。 こうして電池がなくなっても、外部給電がある限りは本体とUSB機器は動作はできます。 本体に電池を搭載しない場合は、そもそも充電はないため、そのまま本体とUSB機器を外部電源で駆動できます。

5. 一定間隔(日次など)で自動で再起動させるような機能はありますでしょうか?

Androidの機能として、日時を指定して起動させることができます。

6. 加速度センサーの取得範囲の振動条件には耐えられますか? センサー自体は±16Gまで測れると思いますが、本体はどこまで耐えることが可能でしょうか。

認証試験YD/T 1539-2006の基準をパスしています。
筐体に対する圧力の検査は以下の通りです。
Soft press : 250N (+/- 10N)
Times of pressing : N/A
Cycles : 2000 times

7. 付属品はありますか?

付属品はありません。
バッテリー、ACアダプター、USBケーブルは別売になります。

8. USBデバッグモードをOFFにしてしまい、Vysorでの操作ができません。

本体を初期化し工場出荷状態に戻す必要があります。バッテリーカバーを外し、以下の赤枠の位置にリセットスイッチがあります。電源が入った状態でリセットスイッチを5秒間押下すると初期化されます。

f:id:covia:20180117092639j:plain

 

9. Acty-G1/G2は海外で使用できますか?

Acty-G1/G2は日本国内の認証のみを取得しています。
Acty-G1/G2は、
W-CDMA ( 2100/ 800MHz )      Band 1、6、
LTE ( 2100/ 1800/ 800MHz )     Band 1、3、19、
に対応しており、渡航先の周波数帯が上記に対応している場合、利用可能です。海外の国の多くはBand1に対応しているため、渡航先がBand1に対応しているかご確認ください。一般のスマートフォンと同様に、グローバルSIMのご利用も可能です。
渡航中の一時的な使用については問題はありませんが、現地での販売や長期間設置する場合、認証が必要になる場合があります。

10. 加速度センサー/ジャイロセンサーの情報は、どのような形式で取得できるでしょうか?

Android APIとして読み出せるセンサーは下記のようになります。
加速度
センサー軸 : x,y,z方向 3軸
出力範囲 : 39.2m/s^2 ( 4g )
分解能 : 0.0012m/s^2 (0.0001g)
サンプリング : 100 [Hz](最速設定)
出力型式 : +/- dd.dddd m/s^2 (d: 実数)

 角速度(ジャイロ)
センサー軸 : x,y,z方向 3軸
出力範囲 : 34.907[rad/s] (2000deg/s)
分解能 : 0.001 [rad/s] (0.057deg/s)
サンプリング : 100 [Hz](最速設定)
出力型式 : +/- dd.dddd rad/s (d: 実数)

センサーについて、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2のセンサー(内蔵と外部ポート) - coviaのIOTブログ

電源

1. 通電ONで起動、通電OFFで終了などできますか?

バッテリー無しでの運用時には、USB端子からの給電開始で、G1本体の電源ボタンを押さずにAndroid自動起動します。スリープにする場合は、電源ボタンを短押し、システムをスリープしてから給電を停止いただくのが安全な手順です。 しかしながら、そのまま給電を停止することもありえますので、内部ストレージ(フラッシュROM)への書き込みを行わないようなシステム構成にしてください。内部ストレージにファイルの書き込みを行っている最中に電源を落とした場合、ファイルシステムが破損し、起動できなくなる可能性があります。データの保存はRAM上に行い、そのままクラウドへ上げるような構成とし、内部ストレージに中間ファイルを作らないようにしてください。

 2. 充電しながら使用することは問題ないでしょうか?

充電しながら使用することは可能です。一般的なスマホでは常時給電を行った場合、浅い充放電を繰り返すことになり、リチウムイオンバッテリーに過度な負荷を与えることになり、バッテリーの膨張や発煙等のリスクが高くなります。これに対し、本機は外部給電が有る限りはバッテリーの充放電は行わず、一定時間給電が途切れた場合はバッテリーから給電を保持し、一定量の放電が進む前には再充電は行わないといった、バッテリー保護のメカニズムが搭載されています。
バッテリー保護のメカニズムについて、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2 バッテリーリスクについて - coviaのIOTブログ

 3. Andoroidの電池消費内容を表示すると「画面」の項目で消費されています。画面が無いのに電池の消費があるのは正常でしょうか?

ディスプレイは搭載されていませんが、内部では画面処理は行われており、電池は消費されるため、正常な動作です。

4. Androidタイムアウトにより、SleepとDeep Sleepに順次移行する動作となるとの事ですが、Sleepのタイムアウト設定以外に該当する設定項目が見当たりません。具体的な設定方法を教えてください。

Sleepはタイムアウト設定のみです。 Deep SleepはAndroid OSが判断して移行するため、制御することは出来ません。

5. Deep Sleep/Basebandオフ のいずれかを使用したいのですが、システムアプリでない場合には GPS のON/OFFをアプリ側で制御できません(プライバシー制限の為、システムアプリのみ制御可能)。Platform Keyを持っていない為、当社のアプリをシステムアプリとしてビルドが出来ず、Deep Sleep/Basebandオフの機能検証が出来ません。本機固有の機能としてDeep Sleep/Basebandオフの機能にアクセス可能な外部APIなどのご用意はありますか?あるいは、契約を取り交わす事によりPlatform Keyを提供いただく事は可能でしょうか?

Deep SleepはAndroid OSが制御しており、アプリから制御することは出来ません。 BaseBandオフはサンプルアプリをご提供いたしております。 GPSのON/OFFにPlatform Keyは必要ありません。 Platform Keyは提供していないため、権限が必要な機能の実装を御検討の場合は、ご相談ください。 

6. 本機は、AndroidAPIであるBatteryManagerにおいて、USBの給電状況を監視する事が可能でしょうか。不可能であれば、監視するアプリケーション等を提供頂けますでしょうか。

AndroidAPIであるBatteryManagerが使用できます。

7. ACアダプタと装置との接続端子の仕様を教えてください。

microUSB端子が一基搭載されています。 通常は給電とPC(マスター)からの接続を行いますが、OTGに対応しており、本機がUSBマスターになる動作も可能です。 この際にYケーブルを使うことにより、外部給電を併用することもできます。

8. バッテリーを使用しないときの給電仕様(ポート規格、電圧)を教えてください。

ACアダプタは下記仕様です。Acty-G1/G2の給電のコネクタはmicroUSBです。
AC入力電圧 : 100~240V [50~60Hz]、出力電圧 : DC 5V/2A
バッテリー搭載でご利用の場合は5V/1Aで問題ありません。

9. 省電力のための対応する待機モードについて教えてください。

待機モードは以下の3つに分別されます。

Sleepモード : 約130mA
このモードでは3Gのセルスタンバイ状態のため、電話の発着信が可能な状態です。Wi-FiBluetoothもON状態です。

Deep Sleepモード : 約7mA
このモードでは3G/LTEのセルスタンバイ以外の機能は停止します。

Basebandオフモード : 約170uA
このモードでは携帯モデムの電源も落とされ、タイマー又は外部MCUからのトリガーによって起動します。自動で起動できる最も消費電力の少ない動作モードになります。
待機モードについて、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2の消費電力 - coviaのIOTブログ

10. バッテリー無しでの運用時には、USB端子からの給電開始で、本体の電源ボタンを押さずにAndroid自動起動するとのことですが、車のイグニッション電源を入れた瞬間、一時的に停電状態となりますがActy-G1/G2本体の起動は問題ないでしょうか?(正常に起動されますか?)

停電状態になると、Acty-G1/G2の電源は切れますが、再び給電されることでAndroidは再起動されます。 しかし、起動中に給電が止まるとファイルシステム破損の恐れがあります。 そのため、このような運用の場合はバッテリーを使用した運用を推奨致します。
運用時の電源供給について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2を外部給電で使う場合の注意事項 - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2 車載電源利用での注意事項 - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2の内蔵バッテリー - coviaのIOTブログ

11. Androidでは電源ボタンのOn/Offをアプリで検知できたと思いますが、Acty-G1/G2においても同様に可能でしょうか。それ以外にユーザーがアプリに何らかの通知を行う方法はございますでしょうか

電源ボタンの検知は可能ですが、スリープ機能のON/OFFとして使用しているため、アプリから自由にはご利用いただけません。 Bluetoothビーコンボタンなどの外部デバイスで通知することをお奨めしています。

12. Acty-G1の内蔵バッテリー駆動で、連続動作できる時間の目安を教えてください。

GPS測位を行い10秒に1回、位置情報をサーバーへ携帯無線通信でアップロードした場合、8時間の連続稼働が可能です。
通常は電源を落とし、タイマーで1日に2回だけ定時起動し、その時点の位置情報をGPS測位し携帯無線通信でアップロードした場合、6ヶ月の運用が可能です。
バッテリー駆動時の消費電力について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2の消費電力 - coviaのIOTブログ

13. バッテリーの取り付け方を教えてください。

写真の様にバッテリーのラベルを上にして取り付けてください。

f:id:covia-takeda:20191203163220j:plain

Android OS

 1. OSのアップデートやセキュリティーパッチのアップデートは自動で行われますか?

組み込み機器ですので、自動アップデートの仕組みは停止しております。アップデートやセキュリティアップデートを行う場合は、システム全体のアップデートをする形となり、パソコンに専用ツールをインストールし、そのツールからUSBケーブルを介してFWの書き込みを行います。

 

2. 「GooglePlay開発者サービス」について 位置情報取得の検証をする時にGooglePlayAPIを使用して位置情報取得を試みましたが、Acty-G1/G2にプリインストールされている「GooglePlay開発者サービス」が古いためGooglePlayAPIを使用できませんでした。「GooglePlay開発者サービス」のアップデートはGoogleアカウントを設定してアップデートする方法以外は用意されていないでしょうか。

組み込み機器のため、スマートフォンのように自動更新すると、運用時の消費電力や通信コストが問題になるため、自動更新は行いません。GooglePlay開発者サービスは工場出荷時点の最新のものですが、その後の更新時は新たなファームウェアを用意し、お客様でPCツールを使い、更新していただくことになります。

2019年12月19日追記(重要)
GooglePlay開発者サービスは、ネットワークが接続され、Googleサーバーにアクセス可能であれば、アカウントログインをすることなく、自動で更新されるように、Google社により変更されています。更新タイミングは不規則ですが、初期状態で試した場合、1週間程度で更新されました。Googleの更新を抑制する方法は、Googleへのアクセスを遮断する以外にはありません。Googleのアップデート自身は下位互換性がありますが、更新の度に、お使いのアプリが問題ないかの確認を行ってください。

初期状態から、Google関連の更新のための通信量は70MB程度になります(一度にすべて更新される場合の目安)。従量制のSIMをお使いの場合はなどは、特にご注意ください。

 

LED表示

1. Acty-G1/G2にはユーザーに対するアウトプットとして二つのLEDがありますが、これらをアプリから明滅するためのAPIやライブラリが存在するのでしょうか。

右側のLEDはAndroidのシステム動作状態を表すために使用しており、左側のLEDはお客様のアプリにLED制御を組み込むことで利用できます。独自アプリを開発される場合はサンプルアプリをご提供します。

2. LEDの点灯と状態について教えてください。

LEDの色と動作は、次の通りです。
外部電源投入又はPOWERボタンの押下後、以下のシーケンスで表示されます。

f:id:covia-takeda:20200129165647p:plain

右側のLEDの色と動作でシステム状態を表しています。

f:id:covia-takeda:20200129165655p:plain

下画像はAndroidが起動中(LED点灯)の状態です。

f:id:covia-takeda:20200129165704p:plain

GPS

1. GPS機能をOFFにすることは可能ですか?

可能です。

2. Actyエンジンはどの様な機能を持ったものでしょうか。

Actyエンジンは一般的なスマートフォンに比べ、位置測位制度を良くするためのもので、端末にも搭載されております。使用するためにはAndroidの通常のGPSと同じようにご利用ください。

3. QZSS(みちびき)に対応していますか?

衛星測位サービスのL1C/A信号のみに対応しています。Acty-G1/G2ではQZSSは他のGPS衛星の一つとして同様に取り扱われ、Andoridの一般の位置測位APIをお使いいただくだけで反映されてます。位置測位は複数の衛星を使って行われるもので、QZSSのみで測位することはできません。L1SやL6などの測位補強サービス用の信号には対応しておらず、今後の対応予定もありません。GPSの精度はスマートフォンレベル(みちびきは L1C/A信号のみ)となりますので、測位誤差は一般的なGPS測位と同じく7m~10m程度となります。

4. GPSの感度は、林内で樹木が茂っていれば低下するのでしょうか?

以下のような場所では、電波がさえぎられて受信できなくなることがあります。
- トンネルの中やビルの駐車場
- 2層構造の高速道路の下
- 高層ビルの群集地帯
- 密集した樹木の間など
GPSの感度について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1のGPS性能の確認(横浜線試験) - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2の車内設置位置による感度比較 - coviaのIOTブログ

5. GPSデータの更新は、どのくらいの間隔で行われるでしょうか。

GoogleAPIで1秒周期でGPS測位したデータを取り込むことはできますが、ソフトウェアは独自で開発していただく必要があります。

 

USBポート

1. 端末にカメラを設置し、写真を定期的に撮りたいと思っていますが、どのようにすればいいのでしょうか?

本端末のUSBポートにOTG対応ケーブルを介して、UVC(USB Video Class)規格対応のUSBカメラを利用することができます。 Yケーブルを使うと本端末への給電と、USBカメラの利用を同時に行うことができます。 動画フォーマット: MJPEG/H.264 解像度: 640x480(最大)
USBカメラ利用について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2のUSBポート - coviaのIOTブログ

2. USBホスト機能を使用することはできますか?

はい。
USBホスト機能について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2のUSBポート - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2 EnOcean(エナジーハーベスト無線) - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2 NFCリーダー - coviaのIOTブログ

3. USB LANアダプターを使用することはできますか?

対応していません。

 

センサーポート

1. 外部温度センサーとActy-G1/G2の接続方法はどのような形態でしょうか?

センサーポートは、本端末側面にある拡張端子で、オプションの温湿度センサーと専用apkを使用することで、外部の温度/湿度を測定することが可能です。
インターフェース形式: 1-Wire*
(デジタル信号線、電源 3.3V、GNDの計3本)
*1-WireはMaxim Integrated社の登録商標です。
1-Wireに対応した他のセンサーをカスケード接続し、複数ポイントの測定を行うこともできます。(カスタム対応)

温度計測アプリは、Acty-G1/G2にプリインストールされています。
温度計測について、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2で食品温度管理 - coviaのIOTブログ

 

Bluetooth通信

1. 市販のセンサー通信端末をActy-G1/G2とBLEペアリングなどでつなぎ、取得した情報(例えば温湿度データ)をActy-G1/G2に送り、サーバーに送ることは可能でしょうか?

BLE機器をペアリングするか、ビーコン受信を行い、取得情報をサーバーへ送ることができます。
対応規格: Bluetooth 4.0 SMART Ready
対応プロファイル: OPP/PBAP/A2DP/GATT/HDP/HFP/HID/PAN

2. スリープ時にBluetoothの切断が発生する現象について、対応例を教えてください。

Android OSは、sleepから一定時間が経過するとdeep sleep(Doze)の状態になり、Bluetoothの通信が切れます。Sleep状態からDeep Sleepに移行しないようにしてください。
アプリでスリープに入らないようにするには、PowerManager (パワーマネージャ) の newWakeLock メソッドで WakeLock を取得することで可能です。
Androidの設定から「スリープを使用しない」を選択することで、Sleep状態にも入らないようにできます。

 

Wi-Fi通信

1. 対応しているWi-Fiについて教えてください。

IEEE802.11a/b/g/n/に対応し、2.4Ghz帯と5GHz帯のWi-Fi通信が可能です。

 

携帯無線通信

1. どのようなSIMが使えますか?

本機の対応している規格と周波数帯に合致するSIMが使えます。本機はW-CDMA(3G)とLTE に対応しています。SMSの送受信も可能です。SIMはマイクロSIMサイズで、本端末のバックカバーを外して、内蔵バッテリーパックを取り外すとSIMスロットにアクセスできます。

 

プロビジョニング

1. 「サーバからのプロビジョニング機能」について 「G1_A4_リーフ_161221B.pdf」に「端末の設定は、個別にスマートフォンからアクセスするほか、サーバーからのプロビジョニング機能で一括 更新することも可能です。」と記載が ありますが、こちらはどういったことができるのか詳細にわかる資料等ございませんでしょうか。

サーバーからのプロビジョニング機能とは、初回起動時にクラウドサーバーにアクセスし、指定ファイルのダウンロードとインストールを行う機能を指します。 どの指定ファイルをダウンロードするかは、IMEI番号で管理識別されており、個々の端末に異なる初期設定をすることが可能です。 指示ファイルには、インストールするアプリや、Androidの設定が記載されおり、ダウンロード後にその内容が実行されます。 また自動アプリインストール機能を使って、アプリのインストールを行うためには、アプリ側にコードの追加が必要となります。

初回インストール機能
工場出荷状態では初期設定が行われていないため、そのままではインターネット通信を確立することはできません。 一般的にはUSB接続などを使って、外部のPCを使いWi-FiSSIDやSIMのAPN情報を入力することで利用が開始できますが、台数が多い場合は煩雑な作業を要することになります。 Acty-G1/G2は自動一括設定機能を搭載しており、下記のプリセットされている固定のSSID及びパスコードを設定したインターネットへ接続可能な無線APルーターを用意していただくことで、セットアップ作業の自動化が可能です。
プリセットされているデフォルト値
デフォルトSSID: G1setup
デフォルトパスコード: なし

工場出荷状態で一度も初期設定サーバーへの接続及びその設定が行われていない場合に自動的に機能します。 この状態のActy-G1/G2はWi-Fi接続を自動でオープンし、プリセットされているSSIDを検索し、インターネット接続が確立されると、初期設定サーバーへの接続を行います。 初期設定サーバーにはIMEI番号で識別し、端末ごとに適切な設定ファイルが用意されます。 Acty-G1/G2から初期設定サーバーに自身のIMEI番号を申告し、適切な設定ファイルをダウンロードし、それに従った初期設定を行います。 これにはアプリの自動インストールやSIMのAPN情報、再起動時の自動アプリの実行などが含まれます。 こうして一旦初期化に成功すると、この機能は停止され、初期化サーバーへの問い合わせは行われません。 Acty-G1/G2を工場出荷状態に戻すことで、この機能は復活します。 プロビジョニング機能の対応はサーバー側の設定が必要なため、100台以上で承っております。
プロビジョニングについて、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2 自動初期設定機能 - coviaのIOTブログ

2. 初回起動時に初期設定サーバーにアクセスし、設定ファイルをダウンロードし設定まで行うと回答をいただきました。  この際に自動でインストールしたアプリに対して必要な権限等は付加できるでしょうか。 たとえば、ユーザーの承認が必要なDangerous パーミッションACCESS_FINE_LOCATIONなど)です。

プロビジョニング機能に権限付与の機能はありませんが、インストール時にポップアップされる承認画面については、既にAndroid側で無効にしています。これにより権限付与はしなくても動作できます。

 

アプリ開発

1. アプリの開発は通常通りで問題ありませんか?注意する点などありますか?

通常のAndroidアプリと同様に開発可能ですが、実装メモリが少ないため複数のアプリを同時に実行したり、単体でもメモリを多く使用するアプリは適しておりませんので、ご注意ください。

2. SDKの提供はありますか?

通常のAndroidアプリとして開発いただくことが可能です。本機固有の機能の使い方はサンプルソースコードでご提供しています。
サンプルアプリ、ソースコードについて、下のブログもご参照ください。
Acty-G1/G2 固有の機能と開発方法 - coviaのIOTブログ
Acty-G1/G2の独自アプリの更新方法 - coviaのIOTブログ

3. 搭載機能について
・仕様には以下が記載されています。
①スタンバイモード
②リモート設定
③バッテリー残量通知
④ケース内温湿度センサー
ジャイロセンサー
⑥加速度センサー
それぞれの利活用方法を記載したマニュアルは無いでしょうか。

①スタンバイモード
Androidをシャットダウンし、タイマーでAndoridを起動することが可能です。
Androidの設定からAndoridのスケジュールを選択肢、シャットダウン時間と起動時間の設定が可能です。
②リモート設定
ACty-G1/G2は初回起動時にクラウドサーバーにアクセスし、指定ファイルのダウンロードとインストールを行う機能を持っています。(プロビジョニング機能)
この機能を利用することでAndroidの設定を変更することが可能です。
プロビジョニング機能を利用するためのMOQは100台(1グループ)が目安となっております。
③バッテリー残量通知
④ケース内温度センサー
ジャイロセンサー
⑥加速度センサー
上記機能については、一般的なAndoridと同じようにアプリに実装いただくことで利用することができます。

 

4. 独自のアプリをアップデートしたいが、システムパーミッションが無いのでできません。

弊社でアップデートする部分を司るアプリを作り、初回の自動アプリインストールの中に組込みます。 御社では新しいアプリの検出とダウンロードなどの仕組みを作っていただき、弊社のアプリにインテントで渡していただければ、実際のアプリの更新が実行される仕組みになります。 詳細な手順については説明書をご提供します。
下のブログもご参照ください。

Acty-G1/G2 アプリの自動更新手順
Acty-G1/G2の独自アプリの更新方法

 

5. 上位のシステムへデータを連携する場合は伝送路は何が使えるのか

4G/3GとWi-Fiがご利用になれます。

 

6. グリッド通信は可能か?(端末同士がアドホック通信で連携するような)

1台を上流につながるホストと設定し、その他をWi-Fiテザリング機能でそれを経由し通信を確保することができます。(最大7台まで)